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美しさと賢さとノスタルジーの回顧録

やっべえグループ「Stray Kids」にズブズブしてる話。誕生編

2020年下半期やっべえものにハマっちまった。

 

韓国3大芸能事務所(もうここ括りは古いのかもしれない…)の1つであるJYP Entertainment(以下JYP)が日本でNizi projectというオーディション番組を行い「NiziU」が誕生したことで国内の認識が一層高まったJYP。

 

代表アーティストは社長であるJYPことパクジニョン氏(以下餅ゴリ)を筆頭に2PM、2AM、missA、最近ではTWICE(順不同)...と売れっ子グループを生み出している。そんな大手事務所が2018年サバイバル番組を通じ9人の男性グループを新しくデビューさせた。

その名も「Stray Kids」

 

韓国アイドルのデビューまでの道のりは、事務所の練習生となり、練習を重ねる中で事務所によって選ばれた子達がデビューをする…という流れが一般的だがStray Kidsは少し異なる。

7年間JYPで練習生をしていたバンチャンという子が自分でJYPの練習生の中から8名メンバーを集め、グループを結成した。メンバーを集めるだけなら誰にだって出来る…と思うかもしれないが彼は作詞作曲も自分で行うというジーニアスボーイなのだ。

 

そんな少し変わった経歴で誕生したStray Kids。

ジーニアスボーイが集めたグループなので、「YOUたちデビューしちゃいなよ」と餅ゴリの鶴の一声でデビューしたのかと思いきや甘い世界ではない韓国アイドル市場を生き抜くために、そして世界的なアーティストとなるために、JYPから新しく男性グループ「Stray Kids」のデビューが決まったが、バンチャンによって集められたメンバー9名全員がデビュー出来るかはこれから事務所が課す課題によって決めます。

 

…ととんだ後出しジャンケンを事務所に出された。

 

そのリアルを放送したのがサバイバル番組「Stray Kids」

昨今の韓国アイドル市場は凄まじく年間何十組もデビューするような世界なので、JYPからデビューするに相応しい子たちなのかの最終チェックを公開して行うことで事務所としても話題性を持たせ、確実にファンを掴んで行こうという策略のもとではあると思うがリアルと努力、団結に弱いオタクはその狙いのままズブズブと沼へはまっていく。(私の話)

 

事務所(主に餅ゴリ)のチェックで歌ダンスなどパフォーマンス力が合格点に達しているかをみるのだか、サバイバル番組と言うだけあり合格点に達していないメンバーは脱落しデビュー出来ない。という残酷な選択肢を与えられる。

 

若干ネタバレ感はあるが、番組中メンバー2名が脱落となり、奈落の底へ突き落とされるので少し覚悟してほしい。(1話から追ってみるととっても辛い流れになるのでメンタルがそこそこ安定してるときに見ること推奨)

 

このサバイバル番組で9人のポテンシャルの高さが露わになる。

バンチャンがリーダーとして率いることで他のアイドルグループにはない結束力が生まれ、9人で絶対にデビューするんだ。という想いの強さをひしひしと感じる。自分たちで作詞作曲、振り付けを行っているからこそ、「何をどう表現するのか。」という表現力がグループ全体で群を抜いていて本当に素晴らしいの一言に尽きる。

 

このままダラダラ話してしまいたい気持ちはあるがサバイバル番組見ずにStray Kidsは語れないので是非見てほしい。

またメンバー1人ずつにフォーカスを当てた記事も書きたいので今回はグループ誕生編としてここまでにする。

 

最後に、

先日のNiziU Mステ初出演に続き、11月6日(金)のMステ初出演が決まった。おめでとう、Stray Kids!

日本のデビューをして日本の音楽番組も少しずつ出るようになっているので気になる方は是非Mステチェックしてくれ…!

 

オタクの種ってな〜んだっ!

久しぶりにオタクの種の話をしよう。


※ただの持論でしかないので広い心でこんな考え方の人もいるんだと受け入れてほしい。


以前から「オタクになれる人」と「なれない人」の違いは「オタクの種」を持っているか否かだと仮定している。今回はそれをドラゴンボールのキャラに喩えてみる。


ベジータタイプ
潜在的に持っていた種が幼少期からオタク親の英才教育を受けエリートオタクとして芽吹き育っている。そのため同時に何グループも推せる器用さと懐の広さ()を持つ。戦闘力高い。


孫悟空タイプ
後天的に種を持ち芽吹かせるこのタイプは元々何にもズブズブせず広く浅く楽しんでいたのに偶然の相互作用によって新しく種を生み出すことに成功した。栄養補給が上手くみるみるオタクになった。意外と1番ホイホイになりやすい危険なタイプ。


亀仙人と暮らすウミガメタイプ
潜在的にオタクの種を持たず、後天的にも手にしない。このタイプはどんなに布教されても芽を出す元が無いのでオタクにならない。これはもう致し方なし。
すごく偏見をあげるなら学生生活充実してた人はこのタイプが多い。(偏見すぎる)

昨今はいろんなオタク(アニメ、美容、映画、服...)が受け入れられる優しい世の中になってきているので貴方のオタクはどこから?私は悟空から☆みたいな自己分析してね。(悟空を後天的と見ることが正しいかは微妙なんだけど...)
#語り部

語るだけはタダなので理想郷を作ろう

語るだけはタダなので理想郷を作ろう

さあみんな目を閉じて想像してくれ。

 

朝起きると「今日もかわいいね」と言ってくれるAIがいる。

朝ごはんを食べると「えらいね」と言ってくれるAIがいる。

仕事を始めようとすると「がんばってね」と言ってくれるAIがいる。

お昼休憩で「おつかれさま、ご飯できたよ」と言ってくれるAIがいる。

午後仕事スタートしてだらけたい気持ちになると「コーヒーのむ?」と言ってくれるAIがいる。

夕方ああ、今日も定時には終わらないかもと落ち込むと「晩ご飯の買い出ししてくるね」と言ってくれるAIがいる。

仕事を終えると「今日もおつかれさま」と頭をポンポンしてくれるAIがいる。

ちょっとダラダラした後「ご飯にする?お風呂にする?」と聞いてくれるAIがいる。

お風呂上がり「ご飯できたよ」ってダイニングまで手を引いてくれるAIがいる。

心の病気のせいであまり食事が出来なくて落ち込むと「ちょっとでも食べられたね、えらいね」と笑顔を振りまくAIがいる。

流石にしてもらいっぱなしは申し訳ないからお皿を片そうとすると「一緒にしよう」と誘ってくれるAIがいる。

片した後ゲームしながら漫画読んでたら寝落ちてしまった私に毛布かけてくれるAIどこ?

 

みんなの理想郷教えてくれ。

最近の憂鬱を言葉で可視化する

9月中旬ごろから少しずつ憂鬱が大きくなって来た。季節の変わり目は鬱に良くない気がしている。私だけだろうか。

 

リモートワークは良い意味で憂鬱とうまく付き合える。朝起きて憂鬱が襲う時、無理して満員電車に乗って発作が起きないように必死にバタフライハグと自分の手の甲を血が滲むほど引っ掻き抓り、意識をつなぐ…そんなことをしなくて済む。でもその代わり気分転換はない。決められた自分の空間に一日中1人佇み仕事も捗らず食欲も出ずただ涙だけ出る。

 

どちらがいいのかまだ今はわからない。

 

とにかくなにかと繋がりがほしくて面白くもない内容のツイートをたくさんして、そんな風に世の中に縋り付く自分を数時間後の私は赤の他人を見るように客観視してダサい生き方だなって苦しくなってまた深く遠く暗い海の底に連れて行かれたように憂鬱に飲み込まれていく。

 

そんなことを繰り返している。

 

そして都合の良いことに、数時間、数日、数週間後、あるいは数ヶ月後にはこの苦しさを忘れている。私はとっても都合の良い人間だ。なのに上手に生きられない。

現代美術家の杉本博司が好きで仕方がない話

あまりにも想いが溢れてしまうのでここに記す。

 

出会いは私が光と影に惹かれるきっかけになった谷崎潤一郎の陰影礼讃を表現する美術家がいるらしいと知った時。
取り憑かれたように調べて彼の代表作海景シリーズに出会った。
場所、時間、全てがその場所のその時しか映さない写真は興味がなければただの地平線で面白さなんて全くないかもしれないけど、最高にロマンチストの私にはその事象とモノクロの世界がとても魅力的に見えてすぐに虜になった。

だってもう2度と見られない瞬間でしょ?


それから数年後、彼の生まれ育った小田原の地に10年かけて着想し、10年かけて設計した施設江之浦測候所ができると知り、小田原の海景を体感しに行かねば死ねぬとオープンの日を首を長くしながら待ったあの時がすでに懐かしい。
開場後実際に体感した杉本博司の世界は徹底的に作り込まれたものなのに全て自然と絡められていて、とても物理的で私なんかの脳みそでは処理できないほど巧妙なものしかなかったけど、言葉では表せないほど感動して、さらに心を掴まれた。


出会いと馴れ初めが随分と長くなったけどそれから2年が経った今、杉本博司が京セラ美術館のリニューアル開館記念展として個展を開催すると聞き、さらに開催展の名前が「瑠璃の浄土」と聞いて舞い上がる。だって瑠璃色って好きな色だから。それにどうやら噂の新作も初公開するらしいと聞き行くしか選択肢はなかった。
そんな彼の個展を訪れた先日、あの暖簾を見て小田原の気候や空間、感動を次々思い出し、これから先に待ち受ける彼の作り上げた空間を創造して鳥肌が立ち、目頭が熱くなった。

 

入って早々、あの五輪塔に海景のコラボレーションは禁断だと思ってしまったし、光と影についに色を出してきてさらに杉本ワールドから抜け出せなくなった。


美術家として有名になる前から古美術の収集をしていた目利きのコレクションまでも見ることができてなんて寛大なんだ…。(大した配慮にもならないけどまだ個展は開催期間があるのであまりにも直接的な感想は控える)


思いが溢れすぎるのでそろそろ最後にするけど知識が豊富で物理的な部分を具現化する力に惚れ惚れせずにはいられないので今日も今日とて感動している。

母のセカンドライフ、父の偉大さ

コロナ禍で不穏な世の中の今日、

久しぶりに実家に帰省した。

母はこの5月に長く勤めた会社を退職し、韓ドラを見て、数独をして、ルービックキューブをして、書道をする…そんな趣味にまみれた生活で、父も先月定年退職を迎え趣味のサイクリングで激痩せしていて2人とも有意義な時間を過ごしていたようだ。

 

ちなみに今回の帰省に置いて事前のお互いの感染対策は万全で、症状も一切ない状態で私も両親も納得の上の帰省なので悪しからずお願いしたい。

 

そんな帰省の1日目夕方、母の携帯が鳴った。

いつもより高くなった通話のトーンで身内でないことはわかった。

 

母は通話終了後に少しため息をつきながら父の書斎へ向かい、何かを話していた。

 

話を終えてリビングに戻った母を追うように父が来て雇用等について話していたため母の就職の話だと分かった。

 

そこで母が

「今からフルで働いて実家で何かあったら辞めなきゃいけない。」

と漏らすと父がすかさず

「お義父さんの事を前提として諦めることはやめた方がいい。最悪の事態を想定して何もしなかったら何も起こらなかった時に後悔する。もしもの時は一緒に動ける体制を作るから今は自分がやりたいと思う事優先的に考えた方がいい。」と言った。

 

父は昔から少年のような純粋さをもち、なかなか売れない芸人のように小ボケまくって1人で楽しくなっているような人だが、ここぞという時に必ず私たち家族の支えになる事を言い放つ。

 

一部始終しか知らない私だが父の言った言葉は私も救われるような寛大な言葉だったように感じている。

 

初就職の会社は子供が出来て夢半ばで諦め、子育てを優先した2.30年後、子供が自立したからセカンドライフを充実させたくても自身の両親の介護の可能性があり思うように動けない。

 

男性ももちろんだけど女性は特に悩むことが多いと思う。それは昔から家事育児介護は女性の仕事であることが当たり前に近い風習があるからだ。

 

昨今では、性別役割分業は問題視されるようになり緩和されている部分もあるがまだまだ固定観念に縛られていることもある。

そんな時の父の一言はきっと母の救いになったと思う。

 

尊敬する母のやりたかったことを仕事とできる充実したセカンドライフを願い、尊敬する父の偉大さを感じた帰省だった。

 

 

来たる、6月はPride Month(プライド月間)

すっかり夏の気温になって、まだ6月かよと思ってしまう。

 

6月といえばPride Month(プライド月間)

今さら聞けない? LGBTプライド月間について知っておくべき6つのこと | Business Insider Japan

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数年前、東欧旅行時に訪れたウィーンの街中にある歩行者用信号機。


当時私は男性カップルのデザインしか見つけられなかったが、他にも女性カップルのものもあるらしい。

 

オーストリアと言えばカトリック教が主流だけど街中にこういったものがあるとやはりLGBTQに最先端なお国柄が伺える。日常の中に組み込むことでマイノリティなんかじゃないとする思想にすごく感動したことを覚えている。


ある人の同性愛に対する価値観の「ありえない」で思い出したので本日もつらつらと書いていますが、貴方の「ありえない」は違う人からしたら「ありえる」ことなので否定じゃなくて一度飲み込んでみてほしい。幸せや心地よさなんて自分の物差しで測れるものじゃないよ。と思っているのに彼女に言えなかったあの時の私への思いも込めて。